2026.07.28
豊かな厚岸湾で育つ北海しまえび
「北海しまえび」漁を見せて頂くため、北海道・道東の厚岸(あっけし)に行ってきました!北海しまえびは海のルビーと呼ばれ、北海道をよく知っている漁師さん達も「この海老が一番美味しい!」と口を揃えて言います。そして、私達もこの海老が王様だと思っています。北海道周辺の、それも大変限られた海域で、且つ漁期も限られる希少な海老です。
互いに育み合う、厚岸湖と厚岸湾
北海しまえびが獲れる「厚岸湖」は別寒辺牛川などから淡水や有機物が供給されることに加え、厚岸湾に直接接続している珍しい地形で、海水と川の水が混ざり合う汽水湖です。栄養が豊富で、水が比較的穏やかです。厚岸「湖」という名称がついていますが、こちらも湾といっていい程のスケールです。

この海水と淡水の循環によって厚岸湖の豊かな環境が維持され、厚岸ではほぼ一年を通して牡蠣やアサリなどの生育を支えています。今回は見ることが出来ませんでしたが、「あさり島」という天然のあさりの漁場があり、山砂を入れたり海底を耕したりしながら、各漁師さんが自分の「島」を管理し、大切にあさりを育てています。斉吉の通販で色々な商品で販売させて頂いてるあさりも、こちらのものです。
また、太平洋に面した厚岸湾では「浅瀬の方では牡蠣」、「深い方では昆布」と豊かな藻場を形成しており多くの生き物のすみかや栄養源となっています。湾の豊かな生態系が湖の汽水環境が互いに影響し合い同じ湾の中でそれぞれの特色ある漁業が成り立っています。
しまえび漁の朝
漁に出る日、早朝3時に港近くの宿を出発。(3時は真っ暗で何も映らず。4時近くの写真からスタートします)

地元の皆さんが言う「ガス」(霧)がかかって連日漁に出れていない、との事でギリギリまで岸壁で様子を見ながら待つ事に。今回厚岸を案内して下さったり北海シマエビ漁に連れて行ってくださった勇美丸の鈴木さんです。
鈴木さんはしまえび漁をしていらっしゃる鈴木さんの弟さんと”漁に出れるか否か”のやり取りをして前日からずっとして下さっており、話を傍で聞きながらハラハラ…。
大丈夫そうだという事になり、いよいよ船に乗せて頂きます。(ほっ)

早朝4:00、鈴木さんが「今!」というそのタイミングで、念願の、出航!



気仙沼港にも水揚げのある福寿丸も停まっており、海を通しての気仙沼との繋がりを感じます。
「あの船もシマエビだ」と話す鈴木さん。他の船を横目に見ながら進んでいきます。

しまえび漁は、決まった漁場の海底に網状のかごを沈めて獲ります。
やっと会えました!シマエビだ!!
数か所ポイントを廻って今日の漁が終了。
獲れたて、浜茹で、贅沢
船を降りたその足で、足早に浜のすぐそばにある作業場へ移します。
正に”たった今”獲れたてのしまえびは全て、先ずは洗浄された海水の中に入り茹でるその直前まで生かした状態で保ちます。

近くで見ると縞模様がよく分かります。
すぐに大きな窯でお湯を沸かし、塩を溶かして準備。
お湯が沸いたようで、バスケット一杯に活きたしまえびが入れられていきます。

ダイナミックに窯の中に。


すぐに蓋をして待つ事数分
茹で上がり!!!!
これは、綺麗だ!そして美味しそう!
ぷりっとほかほかのしまえびが登場です。
赤とオレンジが混ざった、ぱっと目が覚めるような鮮やかな茹で上がり。
海老の香りが部屋一杯に広がります。
これは、間違いなく、美味しそうだ。
茹でたてを頂きます。贅沢です。
頭の味噌が美味しいので、真っ先に頭の殻を外そうとしている和枝さん
香りが良い北海しまえび、深い旨味と甘味がぎゅっと詰まって塩加減もいい塩梅。
もちろん海老の味噌も濃厚で、たまりません。
「産地だから手に入る」、という事ではないようです。常に変わり続ける天候を相手に漁には「確実に」ということはないのだと思いました。この漁の前日、地元のお寿司屋さんでも「最近は特に貴重で、中々手に入らない」という話を伺ったばかりでした。貴重な現場を見せて頂きました。
北海道でも大変限られた海域で漁期も限られる希少な北海しまえび。それも、獲れたてすぐに活きたまま茹でて頂き、これ以上無いほどに贅沢です。
















