2026.03.04
2026年3月|水と神さま
鍋に水を入れて、昆布と煮干しを入れ、
根野菜があれば、一緒に入れて火にかけると
水に旨味が溶けだします。
汁の味をみると、ほんのり甘み、
ここに味噌をいれると、また旨味が加わり多重層になるのですが、
それぞれの味を引き出して合わせているのは水ですね。
山から海までの距離が短く大河のない日本の水の多くが軟水のため、
水に溶けだす、だしをとる和食が生まれました。
ヨーロッパのように硬水での料理は、かんたんに旨味は溶け出さず、
あくもあまり出ず、煮崩れもしにくいため、
料理のアプローチの仕方がずいぶんと違うのだと感じます。
長くヨーロッパで暮らす方との話の中で聴いたことですが、
彼の地で日本人が集まると、よく話題になるのが、
日本のように神様がたくさんいれば、世界の争いごとが減るんじゃないかということ。
唯一絶対の神ではなく、日本は多くの神さまが調和して共存しています。
太陽に月。山に川。海、 風、 木々に、八百万の神さまがいて
自然の恵みに感謝し、畏れ敬うことが暮らしの中に生きています。
日本の文化の根底にあるものです。
これは、イエスかノーを言わないとか、自分がどうしたいのかをはっきり言わないため、
わかりにくいというマイナスのことにもとらえられているけれど、
それぞれが水に溶けだす旨味を味わうと和食だと感じます。
和食の和は平和の和ですね 水が食材を仲良くさせる料理だし、
神さまも、もちろん揉めませんね。














