2025.05.20
高橋畜産さんに伺ってきました。(工場編)
高橋畜産食肉㈱さんの川崎牧場に伺った後、工場にお邪魔致しました。
高橋畜産さんでは、直営牧場で肉用牛の繁殖、育成、肥育を行い
こちらの工場では精肉の加工、加工品の製造を。そしてその後はオリジナルブランド「蔵王牛」を使った商品をはじめ様々な商品展開があり、販売までを一貫して行っていらっしゃいます。
山形市内には、moh’z(モーズ)という自社商品を幅広く取り扱う、高質スーパーもあります。

工場をご案内下さった、商品開発室・係長の佐藤さんです。

高橋畜産さんの工場はISO22000取得工場です。国際標準化機構(ISO)が定めた、食品安全マネジメントシステムに関する国際規格です。
斉吉の通販サイトで販売させて頂いている、蔵王牛ローストビーフの製造を見せて頂きました。
高橋畜産さんのローストビーフはモモ肉のみで製造しています。
モモ肉は硬めの肉だからこそ味わえる濃厚な味わいが特徴的な部位。

また、味の濃さは数ある部位の中でも郡を抜いており、肉味がしっかりと感じられます。
始めに表面だけを焼いていきます。低温で時間をかけてじっくり加熱。

全ての面の外側だけを丁寧に、ゆっくり焼いていきます。
もう、すでに美味しそうっ……。

一つ一つ、手作業で焼き加減を見ながら。
赤身の柔らかさを保ちつつ、お肉の脂が溶けているため、独特の食感とおいしさが味わえます。表面だけがコーティングされているので肉汁、お肉の旨みは中にとじこめられたままです。
温かいままでも冷たいままでも、どちらもおいしく食べられるのは、しっとりした食感と長時間かけて凝縮された旨みがあるからです。
焼き色がついたら、粗挽きの自社独自で配合した塩胡椒を表面につけます。
こちらも一つ一つ、手作業です。


今すぐ切って頂きたいほど美味しそう。
高橋畜産さん独自の低温調理法により、ゆっくり時間をかけて加熱していきます。
しっとりとした食感でありつつ、噛めば噛むほど口の中に、肉本来の旨味をより一層楽しめます。
真空後、お湯につけて30分ごとに5度ずつ温度を上げ、1時間程かけてゆっくり中心部まで加熱していきます。

牧場編の記事でも記載した様に、牛の生育から販売までを一貫して自社で行っていらっしゃる高橋畜産さんだからこそ、お肉の部位毎の味・質感を熟知しており、それぞれの良さを最大限に活かすような味付け、製造方法を選ぶ姿勢に、強いプライドを感じます。
貴重な工場の現場を見せて頂き、ありがとうございました。
