2025.05.16
高橋畜産さんに伺ってきました。(牧場編)
こんにちは。
私たちが生鮮便や東北おいしい村でお世話になっている
高橋畜産さんにの牧場に伺ってきました。


案内して下さったのは、牧場長の千葉さん(左)と、
販売の際いろいろとお世話になっている須藤さん(右)。
よろしくお願いします!

牧場についてまず最初に連れて行って頂いたのは、今から出産を控えている母牛、そして産後すぐの牛がいる場所。
いつもと違う人が入ってきたから、みんな一斉にこちらを見ています。

ぴったり身体を寄せ合って過ごしている親子牛も。
それぞれの牛のお部屋の柱には、出産時期のメモが書いてありました。
取材に伺ったのは、4/15。つまり翌日に出産を控えた牛、という事になります。

心の中で「がんばって・・・!」とエールを送りながら、次の場所へ。

命が産まれる場所
向かう途中、千葉さんが突然!
「うまれたんだぁ~!!」
とある牛のもとへ駆け寄りました。
なんと私たちを迎えて下さる為に少し離れた間に、一頭の牛さんが出産していました。子牛の状態を確認し、すぐに腕時計で時間を確認した千葉さん。
なにより本当の親の様な表情で喜ばれていた千葉さんでした。


母牛が、子牛についた羊膜を食べて綺麗にしていました。
千葉さんは、子牛の状態の確認だけできたら、後は見守ります。
本当に貴重な現場を見せて頂きました。
牛の保育園から大人になるまで。
お次は、生まれた後、赤ちゃんの牛が過ごす部屋。

朝夕涼しい時期、首にネッグウォーマーを巻いてもらっていました。

なんと、可愛らしい。
ネッグウォーマー姿もだけど、お顔がとっても可愛いです。
一頭一頭結構お顔が違うんです。
青のネッグウォーマーの子も。

この子牛さんはお部屋の中を忙しそうにくるりくるりと走っていました。
千葉さんは「この子はちょっとだけ神経質。」と私たちに教えてくれました。
知らない人が入ってきて、ちょっと驚かせてしまったかもしれません。
足元はふかふかの藁が敷いてあって、気持ちよく過ごせそう。

更に寒い時期には、ベストもあるそうですよ。

人間の赤ちゃんの哺乳瓶のような、この哺乳器でミルクをのむそうです。

もう少し大きくなると、一頭ずつ区切られていない、広めのお部屋へ。

耳や首に番号がついています。


体調管理の為、一頭ずつこの番号で管理さえており、
ミルクを出す機械から一定量が出るようになっているそうです。
もう少し大きくなっていくと、餌も、草と餌のミックスしたものに。

餌も、ミルクから、離乳食、大人の食事になるイメージで成長の過程に合わせて変えていくそうです。
大きくなった牛のお部屋へ。


高橋畜産さんでは、最期に食肉牛として命を使いきる日まで
餌を変えたりせずに、ずっと同じ食事をして過ごしてもらうそうです。
千葉さんと、牛さんたち
牧場を案内して頂く時間の中、
子牛たちの部屋の横を通る時、とても驚いたことがありました。
千葉さんが普段そうしているように「はい、今日もきたよ~♪」なんていうテンションで、右手に見える部屋に手を振りました。
そうしたら、一番角部屋にいた子牛が嬉しそうに(まるで飼い主がお家に帰ってきたワンちゃんのような感じ)で千葉さんにさっと駆け寄ってきました。
千葉さんが普段どんな風に牛たちと過ごしているのか、
その姿を見た時にちょっと想像できた瞬間でもありました。
牧場長の千葉さんを始め、この牧場で産まれてくる前から大事に育てられ
まるで幼稚園、小学校…という過程のように其々の成長に合わせて食事をとり
何より愛情いっぱいに最後の日まで、ここで暮らしている事を知りました。
高橋畜産さんのページを読み返しました。
(以下引用)
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至福の牛肉を育てる
その原点にあるのは、愛情です
おいしい牛肉の生産者としての私達のこだわりをひとつ挙げるなら、牛とたくさん話し、たくさん声を聞き、「牛の言葉がわかるようになる」ことをスタッフ全員がめざしているということかもしれません。一頭一頭に声をかけ、細かく気を配り、毎日まいにち健康状態を確認します。優れた血統に潜むポテンシャルが十分に発揮されるよう、すくすく元気に育ってもらうのが職人の腕の見せどころ。だから、全国有数のブランド牛である〈米沢牛〉も〈山形牛〉も、高橋畜産オリジナルブランドの〈蔵王牛〉も、私達が育てあげる牛肉は健康的なおいしさに溢れ、肉のプロ達から高い評価を獲得しています。牛への深い愛情と理解。それこそがおいしさの原点なのです。
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今回、本当に偶然にも一頭の母牛の出産にも立ち会える事が出来ました。
この牧場で毎日沢山の牛たちと命に向き合う千葉さん・須藤さんを始め高橋畜産さんの皆さんにご縁を頂き、この志に、心から納得しました。
