2026.02.04
2026年2月|さんま寒風干し
何年かぶりにさんまの寒風干しを作っています。
良いさんまがあるからです。
気仙沼の冬は晴れの日多く、冷たい空気が澄んでいるため
真っ青の空が一層きれいに続いています。
地元で、室根おろしと呼ぶ北西から海に向かって吹く風は冷たく乾燥しています。
この風で干すのです。
旨いさんまは狙われています。空からカモメやカラスがつついたり
地面からは猫が来ないようにファスナー付きの網を張り、
網の下もシートを折り返し
ブロックで押さえ、会長が完璧な寒風干しハウスを作っています。
棒は、少しななめに張ります。
口ではなく頬でさんまの重さを支えるようにするためです。
だから、さんまは少し背中側に反ったようにしてエッヘンとした様子に干しあがります。
丸干しですからワタも旨いです。
なぜ、こんなに良い条件が揃っているのに
気仙沼は古くから干物の産地にならなかったのか?と思います。
ずっと干してきたのはフカヒレです。
普段の暮らしは、いつでも生の魚が手に入ります。
たいていは食べ物が少なくなる時期にも食べられるよう、保存のために作りますが、
冷蔵庫のない時代でも冬に魚があって、あまり保存しなくてもよかったのでしょう。
年中豊かな海産物に恵まれる。
気仙沼に保存食の歴史と文化が少ない理由ではないかと思います。
今は保存のためというより
この時期ならではの格別な味わいだから干しています。













