2026.01.06
2026年1月|海を見ている大ケヤキ
鼎が浦(かなえがうら)は気仙沼湾の古い呼び名です。
この湾を見下ろす場所にある鼎・斉吉には
樹齢100年以上と推測される大きなケヤキの木があります。
ここは岩盤です。岩をつかむように太い根が地面を這っています。
冬は葉がおちて大きく空に向かって枝を広げていますが
夏は緑の葉がそれはたくさん茂って、その間を海から風がサワサワと通り
木陰にある店は少し暗いくらいです。
こんなに力強く根を張っていった、このケヤキのはじまりのことを時々思います。
気仙沼は伊達藩の直轄領で鰹の溜め釣りは350年前に始まったというから
鰹の水揚げでにぎわい、 鰹節を作る工場や漁船を迎える問屋ごとの出桟橋が並んでいます。
「風待ち」といわれていたのもその頃で
漁船も小さな和船で 沖へ帆を張って出ていく風が吹くのを待って出漁していきます。
塩田もいくつかありました。
はじめ小さかったケヤキは海からの風に吹かれながら、
どのようにして、この岩だらけの土地に根を張っていったのでしょうか
昭和に入って船は動力船になり、
頭上を戦闘機が飛んだことも、 地震のあと大津波が来たことも何度かあったでしょう
木は地上の枝葉の広がりと同じくらい地中にも広がっているそうです。
しかもここの岩の中を。
すごいパワーだなと思います。
ケヤキへの敬意で見上げると、力をもらうように感じます。
今年もまた新しく年が重なります。
どうぞよろしくお願いします。
鼎店へおいでの際はどうぞ大ケヤキに触って、
木の声を聴いてみてください。













