2025.09.22
三鷹洋梨園さんのラフランスの古木
山形県高畠には、ラフランス通りと道標の立っている場所があります。
まさに高畠はラスランス栽培の始まった地です

「明治中期頃、原産地フランスから輸入されたラ・フランスの苗木が、山形県より試験的に数軒の農家に配布されました。当時は栽培も難しく、追熟して食べるといった技術もなく、農家の間で広まることはなかったようです。原産地のフランスですらその栽培は広まらず、現存する樹はありません。当農園にも数本の苗木が配布されました。当時の園主佐藤慶次は、その追熟した時の豊潤な香りと美味しさにいち早く気付き、その苗木を大切に育て、徐々に栽培面積を増やしていきました。これが三鷹洋梨園の原点です。」
三鷹洋梨園さんのWEBページより

100年以上も元気に果実を実らせ続けるラフランスの古木は大きなうろが割れているようでした。このうろは雪積もりすぎても木が傷むし、乾燥しすぎても割れが大きくなるもとになるそうで、手入れが肝心だそうです。
当代の農園主佐藤尚利さんは8代目


代々の農園主さんが大切に繋いできたこと、きっと困難な時代にも変わらず手入れをされて三鷹洋梨園さんとともにあった樹を、尊敬の思いで間近で見せていただきました。

今年の夏は暑すぎて、多くの農家さんがそうであったように三鷹洋梨園さんも大変ご苦労されていました。

ポンプで汲み上げた水を土中に差し込んで、木々に水を補っているとのことでした。
三鷹洋梨園さんでは洋梨の樹の下にクローバーを植えています。根が広がるため土が固まりにくく、他の雑草も生えにくいためですが、クローバの花に虫が来やすくなるなど困ることもあるけれど、自然のバランスの中で育てる工夫だそうです。
次の11月開催の斉吉生鮮便ツアーでは三鷹洋梨園さんを訪問し、クローバーの話、また洋梨にとって大切な追熟についてもお話を伺います。
(ツアーのご案内はこちら)
三鷹洋梨園さんでは8種の洋梨を栽培されています。

バートレット 夏の終わりから収穫する洋梨で、少し酸味があるのが魅力です。
275回生鮮便でお届けします

赤いスタークリムソンペア 食べごろになると奥のように真っ赤になります。
マルゲリットマリラ
どれも希少品種です。

歴史も環境も、代々の農園主のご努力も合わせて美しい景色です。感謝