お客様の声 ハロー斉吉セット

2025.09.02

2025年9月|登らないと見えない景色

なになになにー

やっと、やっとの頂上です。

亡くなった父が、毎年数週間も須川高原温泉に滞在していた頃、

須川温泉登山口から栗駒山に登っていました。

当時小学校3年生と2年生の吉太郎さんと啓志郎さんを連れて登るという日もありました。

逆算したら、その頃父は65歳です。

準備も至って簡単に「長袖と長ズボンはげよ」という具合。

 

今年の7月に次々に登山口から登る人たちを眺めて、

私たちも登ってみっぺ。ということになり

登山靴やらトレッキングポールも調達し、遅い夏休みに初の栗駒山登山となりました。

私がとてもスローペースなので、後から来る方みなさんに、

お先にどうぞと言いながら歩きました。

途中岩ばかりの道も登り、沢を超えるところもありでしたが

あのころの父と二年生も登ったのだから、きっと登れると疑わず、進みました。

それなのに

後半、空気も少しずつ薄くなるからか、喘息もちの私は20mも進むと止まって息を整えなければならず、

こんなに大変なのかと信じられないような思いと、

一方でいつかは必ず頂上だという気持ち両方をもって、

ようやくたどり着いたときは歓喜です。清々しさで体いっぱいでした。

下りもなかなかで、こんなによく登ったものだと来た道を自分たちで褒めあいながら、

ようやく登山口まで戻った時は、ガイドに書いてある時間の倍もかかっていました。

一歩ずつ、なんとか一歩ずつ登ればたどり着けるということがじわじわと後々も嬉しい充実感で

下山後の温泉と一杯のビールが至福でしたし、また行くぞ!という気持ちです。

栗駒山は1626m 須川高原温泉登山口から標高差506m

私には、目にも心にも『登らないと見えない景色』でした。

               

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