お客様の声 ハロー斉吉セット

2016.05.29

広島県の無人島でスペシャル!レモン

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4月の末に大田さんという方をを訪ねて広島県の神石高原に伺いました。
太田さんは瀬戸内海の無人島「尾久比島」という島でほぼ野生のレモンを育てています。
このお話は6月の中旬に完成する新しい斉吉のカタログにも掲載します。
斉吉では大田さんの作る特別なレモンで今後さまざまな商品を作っていきます。
このブログでは伺った時の感想を写真も交えて紹介していきます。

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大田さんに案内して頂いた小さな小舟に乗り、尾久比島に向かいます。この島は「あび」が飛来することから地元の方々には「あびの島」と呼ばれています。
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10分ほど穏やかな波の上で揺られ、到着したのは白い砂浜からすぐ、青々とした木が生い茂ったまさに絵にかいたような無人島です。
ここで育っているという檸檬はもちろんなのですがこの「無人島」そのものに興味深々だった私は、大変たいへん、心が躍りました。
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この無人島に降り立ってすぐに遠く、目に入ってきた景色いっぱいには
これまで見たことのない程の量のレモンの鮮やかな黄色い粒々が木になっているのが見ることができます。
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みなさんが「モノレール」と呼ぶ、山の上まで人間や収穫したレモンを運ぶ、古いトロッコ列車のようなものに乗り、転げ落ちてしまうのではないかと心配になるほどの急斜面を
そのモノレールにしがみつくようにして登っていくと、大きく、そして力強いレモンがざくざく木になっている景色がすぐ眼下に広がります。
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向こう側にはきらきらと光る瀬戸内海そして目の前には広大な面積の山の斜面に、1600本もの檸檬の木。
そして その枝に所狭しとなっているレモンは圧巻です。
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大田さんにお借りした籠とはさみを手にサイズが大きくなっている檸檬から順に
木の枝から檸檬を切ってみると、その切り口から ふっと檸檬の香りが広がります。
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この「自分の手で何かを収穫する」という体験そのものがとても貴重な体験です。
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あびの島の檸檬は、これまで私が見てきたような、スーパーで売っているよう檸檬とは全く違います。IMG_1366.jpg
大きさ、檸檬の皮の色から表面の手触り、ごつごつした表面、そして味。
どれをとってもまるで別のフルーツです。
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若いレモンも日差しを浴びてどんどん黄色に染まっていきます。
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まさに、無農薬で育った檸檬だからこそ、のびのび・自由に育ったレモンという感じがしました。
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取っても取っても一向に減らないほどの檸檬の木々を目の前にして檸檬をひとつ、またひとつと収穫しているうちに気付くと夢中になってきました。
例えるならば、幼いころに山のなかで宝探しをして遊んでいたようなそんな気持ち。
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どんどん大きくて立派な檸檬を探して、多少足場が悪そうな場所でも獲りに行きたくなるのです。
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そんな自分の中にある「人間が本来持っている野性的な気持ち」を呼び覚まされるような時間になりました。
収穫の途中、大田さんにとったばかりの檸檬をナイフで手早く切ってもらい、そのままかぶりついてみると
その檸檬の皮の柔らかさに驚きました。ふわっっと柔らかく、ほんのり甘い味です。
いわゆる今まで知っているような皮の苦みはほとんどありません。果肉自体を食べてみても、顔をしかめてしまうような
ツンと酸っぱいだけではありません。酸っぱさの中にもうまみがあります。
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5時間ほどの収穫作業を終え、太陽の陽を浴びながら、本当にナチュラルな土や草、生き物に触れることはなんて贅沢なんだと思いました。
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また小舟に乗りこんで岸へ戻るときはどこか寂しい気持ちにさえなってしまうほど、非現実的なシチュエーションの中での特別な体験でした。
斉藤かなえ
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